チリ沖での寒空の出来事
チリ・パタゴニアといえば
憧れる冒険家や旅人は多いだろう。
パタゴニア地方のチリ沖で
冒険家魂が血脇肉踊りそうな、
何ともびっくりなニュースが飛び込んできた。
カヤックに乗った男性を、
クジラが飲み込んだと言うのだ。
なぜそんなことが起きたのか。
早速、調べてみた。
カヤックに乗っていたのはアドリアン・シマンカスさん
この出来事があったのは
2025年2月13日。
チリのパタゴニア地方の沖合で、
父親とカヤックを漕いでいた
アドリアン・シマンカスさん(24歳)が
稀有な出来事を体験した。
いきなり、海面が上がったと思ったら
何と巨大なクジラが浮上して、
アドリアンさんをカヤックごと
飲み込んでしまった、、、!
クジラが人を飲み込むといえば
ピノキオを例に出す人は多いだろう。
ピノキオは人間ではないが、
かなり人間くさい存在として描かれる。
それから、マニアックなコミックと
映画なので知ってる人の方が
少なそうだけど、
ロビン西の漫画『マインドゲーム』では
クジラに飲み込まれた上
そこで暮らすと言う
シュールな展開の場面があった。
与太話はこのくらいにして、
まずはこの動画を見てもらいたい。
Humpback whale swallows kayaker off Chile before releasing him

CTVnews(2025年2月13日)
ひぇ〜〜〜
いきなりクジラが現れて、
思い切りアドリアンさんを黄色いカヤックごと
飲み込んでいるのがわかります。
父親のデル・シマンカスさんはこの時、
数メートル離れた海上に浮かんでいたそうです。
息子のアドリアンさんが
黄色いカヤックごと飲み込まれ、
数秒後に吐き出された!!
アドリアンさんに
「落ち着け、落ち着け」と
平静を保つよう声をかけながら
この顛末の一部始終を動画に撮りました。
無事だったからよかったものの
、、お父さん、よく撮影しましたね^^;
親子でカヤックするくらいなので
普段から冒険心溢れる遊び方を
しているのかもしれません。
無事、助かって父親のいるカヤックまで
たどり着いたアドリアンさんは
「クジラに食べられて、飲み込まれてしまったと思った」
と話しています。
自分がカヤック共々
クジラに飲み込まれた直後は
「死んでしまうと思い怖かった」そうですが、
助かってこの出来事を振り返って見ると
「クジラは好奇心から
自分に近づいたのかもしれない」
と考えるようになったといいます。
ザトウクジラだったから良かった
クジラは哺乳類で人と共存できるとか
人に好奇心があっていたずらをする
といった話はよく聞きますね。
アドリアンさんを飲み込んだクジラは
ザトウクジラ(ヒゲクジラ)でした。
ザトウクジラの口の大きさは3Mというから
驚きですが(動画でも納得ですよね)、
口の大きさに対して喉は狭く、
大きな獲物を飲み込む時に40cmほど
伸びますが、普段は10cmほどしかないとのこと。
しかもヒゲクジラ類には歯が無く
もともとプランクトンなどの小さな魚を
濾して飲み込んで食べる種でした。
飲み込まれなかったのは、
ザトウクジラがすぐにアドリアンさんを
吐き出したからですが、
もともとこのザトウクジラが
好奇心でアドリアンさんにイタズラしたのかも
しれませんね。
この日のパタゴニアの海は
低体温症になりそうな冷たさのようだったので
その意味でも二重に幸運だったと思います。
まとめ
この冷たい海を親子でカヤックしていたということは
もともとアドリアンさんとお父さんのデルさんは
パタゴニアの冒険家気質があったのかもしれません。
そう考えると、
ザトウクジラに飲み込まれたことがあるとは、
アドリアンさんの冒険家人生に
武勇伝が一つ加わった感じですね。
AP newsによると
南半球は現在、夏ですが
パタゴニア地方の気温は低く、
最低気温は華氏39度(摂氏4度)まで下がり、
最高気温が華氏68度(摂氏20度)を
超えることは稀だそうです。
今回のようにザトウクジラが人間を飲み込む
事例はチリ沖では稀な現象ですが、
近年、大型貨物船とクジラが衝突して
クジラが死亡する事故は増加傾向にあるようです。
アドリアンさんはインタビューで
「あのクジラは自分に何か伝えたかったのかもしれません」
と話しています。
もしかしたら、アドリアンさんになら
自分たちに起こる悲劇を改善してもらえると
思ったんじゃないだろうかと考えるのは
人間の勝手でしょうか。
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