宇宙で味噌造り成功!発酵食品の未来が変わる?
2024年4月、アメリカ・マサチューセッツ工科大学(MIT)の
研究チームが、国際宇宙ステーション(ISS)での
味噌造りに成功したと発表しました。
これは、宇宙における
発酵食品の製造が
実現可能であることを示す
歴史的な成果です。

これまで、宇宙食といえば?

フリーズドライや缶詰、レトルト食品が中心でしたね
発酵食品が宇宙で作れるなら、
食事の選択肢が大幅に広がりますね!
では、なぜ味噌が宇宙で作れたのか?
そして、次に作れる可能性のある
発酵食品は何なのか?
詳しく見ていきましょう!
なぜ宇宙で味噌造りが成功したのか?
味噌は、大豆に麹菌を加えて
発酵させることで作られます。
発酵には温度や湿度、
微生物の活動が重要ですが、
宇宙空間という特殊な環境で
どのように成功したのでしょうか?
宇宙で作れる可能性のある発酵食品
味噌が成功したなら、
次に宇宙で作れそうな
発酵食品には何があるか
気になったので考えてみました。
1. 納豆:納豆は、納豆菌を使って発酵させる食品です。納豆菌は比較的強い微生物なので、宇宙環境でも発酵可能である可能性は高いです。ただし、納豆特有の「糸引き」が無重力でどのように影響を受けるかが課題となります。飛行士が食べる際に納豆のネバネバが漂ってしまうと、ISS内での安全管理が難しくなるかもしれません。
2. チーズ:チーズは乳酸菌やカビを使って発酵させる食品です。熟成のプロセスが長く、特定の温度や湿度管理が必要ですが、ISS内での実験によって短期間で熟成を進める方法が開発されれば、宇宙でも作れる可能性があります。さらに、無重力で熟成させることで、地球とは違った風味のチーズが誕生するかもしれません。
3. ヨーグルト:ヨーグルトは、乳酸菌を使った発酵食品の中でも比較的短期間で作れるものです。ISSではすでに乳酸菌飲料の持ち込みが行われているため、ヨーグルトも宇宙で製造できる可能性があります。これが成功すれば、宇宙飛行士の腸内環境を整える健康食品としての役割も期待されます。
4. キムチ:韓国の宇宙飛行士が宇宙用キムチを持ち込んだ例があるように、キムチの発酵は宇宙でも可能と考えられます。ただし、キムチは発酵が進むとガスを発生させるため、気密性の高いISS内では管理が難しいかもしれません。
宇宙で発酵食品を作るメリットと課題
次に、宇宙で発酵食品を作る
メリットと課題を見てみましょう。
メリット
栄養価の向上:発酵食品には腸内環境を整え、消化を助ける効果がある。宇宙飛行士の健康維持に貢献する可能性大。
食の楽しみが増える:長期間の宇宙滞在では、食事のバリエーションが少ないのが問題。発酵食品があれば、宇宙での食文化が発展する。
長期ミッションへの対応:将来的に月や火星への移住計画が進む中、現地で食品を発酵させる技術は食料供給の持続性を高める。
課題
微生物の制御:発酵食品は有益な菌を活用するが、管理を誤ると腐敗や有害な菌の発生につながる可能性がある。
衛生管理の難しさ:発酵が進むとガスが発生する食品もあり、密閉された宇宙空間ではリスクになる。
無重力での影響:重力がない環境では、菌の活動や熟成プロセスが地球と異なるため、新たな発酵のメカニズムを研究する必要がある。
宇宙で発酵食品が作れる
第一歩が成功して
何だかすぐに次の発酵食品も
成功しそうと思ってしまいますが・・・
こうしてみると、
私たち人類が宇宙空間で
克服しなければならない
課題はまだ多いことが
わかりますね。
まとめ:宇宙で発酵食品が当たり前になる日も近い?
今回の味噌造り成功は、
宇宙食の未来に大きな可能性を
もたらしました。
次は納豆やチーズ、ヨーグルトなど、
さらに多様な発酵食品が
宇宙で作られるかもしれません。
特に、火星や月に
人類が長期滞在する時代が来れば、
現地で食品を生産・発酵させる
技術が不可欠になります。
もしかすると、数十年後には
「宇宙納豆」や「宇宙チーズ」が
当たり前になり、
「宇宙レストラン」で楽しめる日が
来るかもしれません。
宇宙での発酵食品開発、
これからの進展に期待ですね!
宇宙食といえばこちらの記事もどうぞ
↓
https://pawsandplanets.com/non-sajiiberry/
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