銀河に猫の足跡が?
pawsです。
プロフィールにも書いていますが
自分は大のネコ好きです。
アイコンもネコというわけで
ネコにちなんだ話題は
自然とキャッチする習性があります。
今日は、パウズプラネットで
使っている銀河の画像で
ロマンあふれる
「銀河に浮かぶ猫の足跡」について
話してみようと思います。
猫の足星雲 Cat’s Paw Nebulaとは?
銀河に浮かぶ猫の足跡。
そう聞くと、一体どんな足跡で
大きさはどのくらいなんだろう?と
興味が湧きますよね。
猫の足跡、
正式には
『猫の足星雲
キャッツ・パウ・ネビュラ
(Cat’s Paw Nebula )』
と言います。
そんな名前の星雲があるとは、
何とも微笑ましいですね。
猫の足星雲は日本では別名、
出目金星雲という呼び名もあります。
なるほど、星雲のコロンと丸い形を
金魚の出目金(でめきん)に
当てはめたのですね。
わからなくもありませんが、
個人的には、
圧倒的に「猫の足星雲」に一票!
NGC6334が猫の足星雲
発見されました。発見者はイギリスの天文学者
ジョン・ハーシェル(John Frederick Herschel;1792-1871)です。
猫の足星雲は、
天文学界では NGC6334 で通っています。
蠍座の散光星雲で、
地球から約5500光年の距離にある
ガスとチリが集まった広大なガス星雲です。
この星雲がある場所は、
天の川銀河の中でも
活発に若い星が誕生している
場のひとつです。
もこもこと丸みを帯びた
水素ガス雲の中には
何万個もの高温の若い星を宿す
と言います。
星が活発に誕生する、
若くてエネルギッシュな星雲ですね。
若いと言っても、
誕生したのは数百万年の間といいますから
人間の一生ではとても追いつけませんね。
この星雲を見つけた時に、
爆発する水素ガス雲の
一つ一つが猫の足に見えたということは
名付け親は
かなりの猫好きだったと想像します。
天文学者ジョン・ハーシェル John Frederick Herschel
猫の足星雲を発見した
天文学者ジョン・ハーシェルは
イギリス生まれ。
化学や数学、写真技術にも精通した
科学者でした。
父親は、
天王星を発見したウィリアム・ハーシェル。
ウィリアム・ハーシェルの妹で
ジョン・ハーシェルの叔母にあたる
カロライン・ハーシェルも天文学者で
父親と兄妹で天文研究をしていたという
生粋の科学者の血筋です。
ジョン・ハーシェルは
お父さんと一緒に天文学研究を行っています。
南アフリカのケープタウンで
南天の星計数観測を行い、
星雲目録(カタログ)を作成しています。
奥さんと一緒に植物学の研究も行なっていたということから
知的好奇心に溢れた生粋の学者、研究者だった
人物像が浮かびますね。
お父さんが発見した天王星の衛星5個と
土星の衛星7個の名付け親でもあります。
天王星の衛星5個の名前→ アリエル、ウンブリエル、ティタニア、オベロン
土星の衛星7個の名前→ ミマス、エンケラドゥス、テティス、ディオネ、レア、タイタン、イアペトゥス
星に名前をつけるってロマンですね〜。
猫の足星雲の発見者は、ユリウス暦の生みの親
たくさんの星を見つけ、
星の名つけ親になった天文学者ジョン・ハーシェルは
現在、私たちが使っている
西洋暦の生みの親でもあります。
西洋暦はグレゴリオ暦と、
その元のユリウス暦がベースになっています。
ジョン・ハーシェルは
『Outlines of Astronomy 天文学概論』
(1849年)を著した際、
日数や時間の計算に
ユリウス通日を利用する方法を
編み出しました。
これが便利だったため
あっという間に世界中の天文学者に広がり
用いられるようになりました。
天文学でユリウス通日を
日数計算に用いるようになったのは
ジョン・ハーシェルが
きっかけだったんですね。
天文学はわかりませんが
普段の暮らしで普通に使っている暦が
猫の足星雲とこんなに
深いつながりがあったとは
何とも神秘的な感じまします。
まとめ
猫の足星雲について調べてみたら、
今では普通に使っている
西洋暦(カレンダー)と
猫の足星雲の意外な繋がりに
結びつきました。
ところで「猫の足」、
「猫の足跡」と聞けば猫好きならきっと
あの可愛い手足の
「肉球」を連想するのではないでしょうか?
肉球のスタンプやアイコンがあったり
XなどのSNSでも
肉球の写真を愛でる文化がありますよね。
pawsも肉球をみると
可愛くてたまらないと思います。
さて、
猫の足星雲の画像を見たあなたには、
この星雲の形が
果たして「猫の足」に見えるでしょうか?
宇宙にはまだ見知らぬ星雲が
たくさん浮かんでいるのでしょうね。
猫にちなんだ星があったら、
また紹介したいと思います。
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